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カテゴリ:みらいへ( 23 )


2016年 08月 12日

山の日に

今年から山の日が始まりました。

暑い暑い日でしたが、昨日からの東京出張を利用し、HOUSE VISION2へ。
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チケット売り場に近付くあたりから木の香りプンプン。
いつも身近にある香りなのに、今日はいつもより鼻をひくひく、わくわくしながら中へ。

子供の頃に思い描いていた未来というのは、つやつやピカピカしていてメタリックなものだった気がします。
けど、ひとつひとついろんな出来事や要素が重なり合ってここに見ているものは、
大量に使われている木材と、わけがわからないほど便利なテクノロジーと、純粋な人の手の力。
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ハイテクもローテクも杉の1本も、長い時間をかけて育てあげられてここに来てるんだと思うと、新しいとか古いとか実はあまり関係ない、もっと別の何かが見えてくる気がします。
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ちょうど今日は山の日。
山の木を伐採して街中で建築に使うことは炭素の固定化でもあります。
伐って使うべき山の木はたくさんあります。
伐って使って次の循環を産み、適切な手入れをしていくことで、人工林のバランスは保たれます。
伐って使っていくことは、自然を人の手でコントロールしてきた私たちの、未来への責任でもあります。
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    *************************

先日は、林業女子会のメンバーとして、STSの取材をうけながら鬼ケ鼻岩へプチ登山。
暑い日になんで山の日なんか・・・と思ってましたが(笑)山は少し涼しくて、風もとても気持ちよく、意外とよかったです。
登山の様子はかちかちプレスで放送されたようです。
(・・・見逃しました)

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by sumukoto | 2016-08-12 01:36 | みらいへ
2015年 03月 11日

2015.3.11

黙祷。
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by sumukoto | 2015-03-11 14:59 | みらいへ
2014年 07月 17日

「それでも明日に夢を見る」

最近、あまりに自分の進みたい未来とは違う方に世の中が向かっている気がして、
何が正しいのか、どうすればいいのかが分からなくなるようなことがあった。

でも、いや、待てよ。
世の中っていう言葉でまとめたらいけない。
私の周りには、私と同じように矛盾や怒りや悲しさやもどかしさを抱える人がたくさんいる。
知らないところにも、きっとたくさんいる。
ほんの一部によって決められたことを、あきらめてはいけない。

巻きおこる渦の中に、ちょっとずつ足を踏み入れてみよう。
かき混ぜたいことがあたら、くるくるっと混ぜちゃおう。


いろいろなことについていろいろと考える。
時間軸は、想像しうる限り長い方がいい。
視界は、できるだけ広い方がいい。
その中で小さく生きる方法を探して、実践していくしかない。

建築は暮らしをつくるものでもある。
そこでの役割を、常に自分に問う。

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以下、田中優さんのメルマガ(2014.7.17)より 

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 先日山口県に講演に招かれ、主催者にぜひ会って欲しいという人とお会い
した。森の再生や木材の活用の話をしたのだが、その人の年齢に驚く。94歳
なのだ。それなのに耳の衰えもなく、新聞も裸眼でそのまま読むそうだし、
驚いたのはぼくの本を渡されて、面白くて一晩で読み終えたというのだ。
 お名前は木村菊人さんという。

 驚くのはさらにインターネットやフェイスブックまで利用し、友人が山口
周辺が大雨・洪水に遭った時に「大丈夫でしたか?」と聞くと、「ルーター
が壊れてしまったので買いに行かなくちゃならない」と言っていたそうだ。
「ルーター」という言葉が出てくるところが驚きだ。

 菊人さんの家に訪ねると、ヒノキの一枚板で作った日本地図のパズルを見
せてもらった。精密にできていてとても面白い。思わず買ってしまった。
それも作っているのだという。ちょうどネムノキが可憐な花をつける時期で、
菊人さんは「虫がつきにくい木なんだが、まっすぐ育たないから」と言って
いた。

 菊人さん自身が林業に携わり、生計の中心だった30年間を竹で暮らしたと
いう。三か所の竹林を持ち、年に一か所ずつ刈っては売って生計を立てたと
いう。最も大きな販売先は、海苔の養殖場に立てる竹だったという。

 家の近くには一時は2000万円の値がついたというケヤキの巨木があった。
スギ・ヒノキだけでない森を育てている。


 林業者の時間は普通の人と違う。森が再生する時間は50年から100年だから、
自分が植えた木が自分の収入につながることはまずないからだ。

 菊人さんが一番興味を持っていたのが木材の「低温乾燥炉」の話だった。
ぼくの友人が開発してくれた低温乾燥炉は木材を傷めない低温で、しかも
芯から乾かしてくれる。乾燥するまでの時間は従来の半分という優れものだ。
 菊人さんはそれを導入して地域の木材資源利用の起爆剤にしたいという。

「これから先を考えると、新たな仕組みが必要なんだ。それによって地域の
木材資源を活用できれば」とあくまで前向きなのだ。


 未来は誰にでもある。たとえ94歳であろうと、森を考える身からすれば自分
の人生に終わりがあるとしても森に終わりはない。菊人さんは自分の生き死に
よりもずっと先を見ながら生きているのだ。


 こうした生き方をしたいと思った。

 人々は簡単に「その頃には生きていないから」とか「もう歳だから」と言う。
人々はもっとつながりに責任を持った方がいい。人は一人という単位で存在す
るのではない。連綿と続いていく人の営為の間で、次のランナーにバトンを
渡す存在なのだ。一人の死生観では自分が死ねばおしまいかもしれない。
 でももし主としてのヒトがその始まりから終わりまでの存在だとしたらどう
なるだろう。

 森の仕事を手伝うようになってから、ヒトを単なる生物の一生として捉える
のは誤りのように思えてきた。次の時代につなげられなければ森を生かすこと
などできない。それなのに人々が「自分の一生」ばかり大事にしていたのでは
解決できない。


 ぼくは生物の種としてのヒトの、ごく一部のつなぎ役として生きられればい
いと思う。逆説的だがそう考えたとき、明日に夢を見ることが許される気がす
るのだ。菊人さんの思いを実現したいと思う。可能なら菊人さんがご存命の間
に。しかしそうでなかったとしても知り合えたことで、明日につなげられる思
いを得た。
 生き方として「それでも明日に夢を見る」ことに敬意を覚えるのだ。
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by sumukoto | 2014-07-17 11:53 | みらいへ
2014年 05月 22日

2014.5.21

声として認められなかった声たちが起こした振動のようでもありました。

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【原発は電気を生み出す一手段にすぎず、人格権より劣位にある】
                                ・・・福井地裁判決 
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by sumukoto | 2014-05-22 14:08 | みらいへ
2014年 02月 26日

職業講和

もう2週間ほど前の話になりますが・・・

私の中学時代の恩師からのお誘いを受け、
東与賀中学校へ職業講和の講師としてお邪魔してきました。

自分の仕事についてのお話をしてください、ということだったのですが、
建築に関わる仕事にはどんなものがあるのか、具体的にそれはどんな職業なのか、
のお話をさせていただきました。

家を建てているのは建築士や大工さんだけではない。
土地の売買や造成から始まり竣工まで、ざっと拾い上げても30ちょっとの業種があり、
それぞれにプロがいて、チームとしてひとつの建物が作り上げられます。
その業種ごとの仕事の内容をざっと紹介し、職業カードを一人一人に割り当てて、職人になってもらいました。
私がお話した、たった40分の間でも、初めて聞いた仕事もあったはず。

工業高校で講師をしていたときから思っていたのですが、
職業体験学習でどんな職業を体験したいか選ぶとき、または、進路を選択・決定しないといけない、という段になって、あまりに職業を知らない生徒が多いな、という印象を持っていました。
自分の親がどんな仕事をしているのかを知らない子もいました。
それは子供たちが悪いのではなく、働く大人を見る機会が少ない、ということが理由の一つだと思います。

なので、まずは知ること。
まだまだ知らない仕事は世の中にたくさんあって、自分の得意なこと、向いてることを、
今知ってる選択肢の中だけに当てはめてしまうのはもったいないよ、
というお話をさせていただきました。

とにかく、大人が働く姿に興味を持ってほしい。
外に出て、かっこいい大人を見つけてほしい。

そのためには、私たち大人も頑張らないといけないですね。


ほかにも保育士の方やパティシエ、テレビ局の方に警察官(なんと友達だった!)が講師として来られてました。私も他の職業のお話聞きたかった・・・(笑)
中学1年生でこういう機会を与えてもらうって、いいな~と思いました。

林先生、ありがとうございました。
それから白バイに乗せてくれた川﨑くん、ありがとう~!

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建設新聞にも取材にきていただき、写真を撮っていただきました。
式町さん、ありがとうございました。
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by sumukoto | 2014-02-26 09:43 | みらいへ
2013年 07月 20日

えらぶけんり

いよいよ明日は選挙ですね。
ネット選挙が解禁されたからか、私の周りでも結構盛り上がってます。
それが社会全体の流れかどうかはわからないけど、
私たちの想いを国会へつなげてくれる人をえらぶ、大事な選挙。
この国に住む大人なんだから、選ぶ権利は使わないと、もったいない!!!!!

原発、TPP、憲法改正、消費税・・・他にもいろいろあるだろうけど、そこの考えが近い人に投票するつもりです。

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TPPは再交渉なぞ認めないとはっきり言われている。

改憲に関しては、スタジオジブリが小冊子【熱風】を緊急PDF配信。

国防軍命令に従わなければ死刑とか、夏の怪談よりもっとコワイコワイお話も。。。

組織、付き合い、なんとなく・・・
そんなことが今までの社会を動かしてきているような気が、します。
でも、もうそれじゃぁいかんよねっていう動きを、今起こしたい。
そういううねりが始まっている気も、します。

実現したらいいな、と思います。


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by sumukoto | 2013-07-20 09:33 | みらいへ
2012年 05月 10日

ペテン

先日ご紹介した、田中優さんメルマガより、新しい記事を。

今回も拡散希望とのことです。

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「なぜ私は「計画停電」をペテンと言うのか」


◆私の数値は正しくない?

 先日、「偽装停電の夏」をくいとめようというメルマガを出した後、広く拡散を呼びかけたせいか批判も相次いだ。
 いわく「電力会社を見る目が批判的すぎる」「偏った意見だ」というようなものだった。

 特に夏場の電力消費のピーク時、家庭の消費は10%程度しかないというところには、資源エネルギー庁のデータではそうなっていないという批判もあった。
 資源エネルギー庁が正当なデータを出していないことは今に始まったことではない。
 これまで原発の発電コストが5.3円で一番安いと言っていたことからも明らかだ。

 今回の夏場のピーク時の家庭消費は、資源エネルギー庁は30%が家庭の消費だとして
家庭の節電を呼び掛けていた(表1、田中優ブログに掲載中)。
http://www.meti.go.jp/setsuden/20110513taisaku/16.pdf
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 それと比較して私の言う10%しかないというのが大げさすぎるという批判だ。
この数字が間違っていることは次回の私の有料・活動支援版メルマガで紹介したいと思うが、
ここでは朝日新聞が出している記事(2011年8月1日)だけ紹介しておこう。


◆『家庭の電力、2割過剰推計 「15%節電」厳しすぎ?

 真夏のピーク時、東京電力管内の家庭が使う電力の政府推計が、経済産業省資源エネルギー庁が調べた実測値よりも2割多いことがわかった。政府は節電メニューを示して家庭にも15%の節電を要請しているが、消費量を多めに見積もったため、家庭に必要以上の節電を求めたことになる。

 エネ庁が5月に公表した推計によると、真夏の午後2時の家庭での使用電力は、在宅で1200ワット、留守宅と合わせた平均で843ワット。
東電がエネ庁に提出した昨夏ピークのデータを元に推計した。
全使用量は6千万キロワットで、東電はこのうち家庭を1800万キロワットと見積もった。

 この値は実測データよりかなり高い。
 エネ庁が、電気料金と使用量との関係を調べる目的で推計とは別に実施した調査によると、昨夏ピークに在宅世帯で1千ワットで、今回公表の数値より200ワット少なかった。

 シンクタンク「住環境計画研究所」も、エネ庁の委託で2004~06年度に電力需要を調べた。夏のピーク時に世帯平均670ワット、管内全体では1200万キロワットというデータが得られたが、エネ庁はこの数値を今回の推計に使わなかった。

 エネ庁が家庭向けに示した「節電対策メニュー」に従うと、1200ワットの15%にあたる180ワットの節電はエアコン利用を減らさないと達成できない。
だが、1千ワットの15%にあたる150ワットなら照明などエアコン以外の工夫で間に合う。

 東電企画部によると、電力使用量の詳細は大口契約の一部しかデータがなく、エネ庁に出した数字は様々な仮定をおいて推計した。「提供を求められてから、数時間ほどで作ったデータ。家庭の使用分は実際より大きめの可能性がある」(戸田直樹・経営調査担当部長)と説明する。』
http://www.asahi.com/national/update/0731/TKY201107310433.html


 ここまででも資源エネルギー庁のデータは、20%過剰だ、信頼できないデータだということは分かる。あとはマニアックになりすぎるので、さらなる立証は僕の有料・活動支援版メルマガに譲らせていただく。


◆夏場に家庭の節電は効果があるか?

 私は夏場ピーク時の家庭の電力消費は少ないので、ほとんど効果がないと言っている。
それより90%を消費している事業者に対して節電なり、「電力需給調整契約」なり、「使えば使うほど高くなる電気料金の設定」などしなければ効果がないと。
ところが電力会社はそれをしようとしないのだ。だから問題だと言っている。

 今回も新たな夏場ピーク時の消費抑制のために、東京電力が新たなメニューを設定したと報じられた。
こんな記事だ。

『東電、家庭向け電気料金値上げ申請 時間帯別料金体系設定へ (FNN 5月8日)

 東京電力は、家庭向け電気料金の値上げ申請について、節電を促すために、夏の
ピーク時を高くするなど、時間帯別の料金体系を設定することがわかった。

 東京電力では、今週中に家庭向け電気料金の値上げを政府に申請する方針だが、
節電を促すために、使用量が多い夏の午後1時から4時の時間帯で、割高な料金設定を
行うという。

 また、家庭向け電気料金は、現在3段階に分かれていて、使用量が増えるごとに単価が
上がる仕組みになっているが、東京電力は、平均の値上げ幅およそ10.3%として、そのうち、
使用量の少ない利用者に配慮するため、第1段階の値上げ幅を10%弱に抑える方針。』
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866922/news/20120507-OYT1T00885.htm


 ここまで読めば、この案のおかしな点に気づくだろう。

 そう、またもや「家庭だけ」が対象であることだ。「使用量が多い夏の午後1時から4時の時間帯で、割高な料金設定を行う」としているのに、それが消費量の少ない家庭だけを対象にしていることだ。
 ピーク時の家庭の在宅率は、わずか33%しかない。三分の二が不在だ。ピーク時の家庭消費の最大電気製品は、冷蔵庫なのだ。だから家庭が節電したかったら、冷蔵庫の中身を腐らせるのが一番有益になる。現実的なものではないのだ。


◆では何をすればいいのか?

 節電させるべき対象は事業者だ。しかもそれは困難ではない。
東京で最大の消費の伸び率を示しているのは「オフィス」だ。その電気消費の内訳は、エアコンが45%、照明が21.3%、コンセントが21.1%となっている。エアコンは15年前のものと比べて、今のものは半分まで消費を減らし、ガスヒートポンプを選択すればさらに1/10に下げられる。だから15年前のエアコンをガスヒーポンに変えると、経費が浮いて電気消費は1/20に下げられる。

 さらに照明は、海外でよく見かける反射板がステンレスでピカピカしているものにすると、天井に反射していた分がトクになり、半分の電気消費で同じ明るさになる。
もし初期投資に困るようなら、ヤマダ電機の「あかりレンタル」を申し込んで条件に合えば、タダでLEDに変えてもらえる。しかもレンタルだから損金で落とせる。

 だからトクしながら節電できるのだ。このあたりは日本中にPPSという選択肢を広げた「電気をカエル計画」に詳しく書かれているのでそれを見習うといい。
http://www.ekaeru.jpn.org/gov.html

 それ以上にすべきことがある。
東京電力が示した「節電を促すために、使用量が多い夏の午後1時から4時の時間帯」に、『節電すればするほど割安になる料金設定を【事業者に】導入すればいい』のだ。
これは逆に「消費を増やせば値上がり」になる。しかし逆に節電すればトクになるので、ヤマダ電機の仕組みを、家電量販店各社が一斉に作ることにつながっていくだろう。
 ヤマダ電機の『照明』の仕組みそっくりに、ガスヒーポン、冷蔵庫、自然エネルギーでも実現可能だからだ。

 いまや、電力会社から電気を買うよりも、自分で太陽光などで発電したほうが、送電線(グリッド)から買うより安い値段になった。同じ値段になることを「グリッドパリティ」というのだが、要は賢く対応すれば、今より電気料金を安くすることができるのだ。それも「DMM.com」などを参考に、自分で調べてみてほしい。
http://www.dmm.com/solar/business/


*ただし「グリッドパリティー」は、価格に対する概念なので助成金なども含んでいる。
つまり恣意的な概念であることには注意が必要。

*「偽装停電の夏をくいとめよう」http://tanakayu.blogspot.jp/2012/05/blog-post_2393.html


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田中優氏ブログ 「持続する志」
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by sumukoto | 2012-05-10 07:52 | みらいへ
2012年 05月 07日

ゼロからはじまる

GWこどもの日の5月5日
北海道にある泊原発が停止しました。
日本で原発が稼動していないのは、42年ぶりだそう。
私はうまれてからず~っと、原発のエネルギーに頼っていたということになります。

佐賀でも何度も講演していただいた田中優さんのメルマガより、転載します。
転送・転載大歓迎のようですので、みなさまもぜひ。

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■「偽装停電の夏」をくいとめよう

 5月5日の今日、北海道電力の泊原発が停止し、42年ぶりに原発の稼働していない日を迎えた。

 うれしい日に申し訳ないのだが、この先の不安を伝えたい。

 ぼくとしては珍しく、拡散してほしい話だ。

 何かというと「偽装停電」の不安だ。市民が「原発なしでも電気は足りる」と言っている最中、
停電させるのは「やっぱり原発が必要なんだ」というPRに使える。
 電力会社と政府は、去年も「計画停電」を偽装した。

 その前に「需給調整契約*」を使って大口契約者の電気を止めれば足りたのに、それをしなかった。
しかもピークの出ない土日や平日の夜間、街路灯まで消した。

 これは偽装だろう。そこまでする人たちが、この「原発は不可欠」と訴えたいこのタイミングを逃すだろうか?

 もともと家庭の電気消費は少ない。2010年で年間わずか22%にすぎない。
 しかも足りなくなるのはピーク消費のある、ごく一時的だけだ。
 ピーク時の「夏場・平日・日中」は、家庭の三分の二は不在で、ピークの電気消費に対する家庭消費の割合は1割にすぎないのだ。
 だからそもそも家庭の問題ではない。節電すべきなのは事業者なのだ。

 しかし大阪市の橋下市長はすでに、
「産業には影響を与えず、家庭に冷房の温度設定など負担をお願いすることになる。安全はそこそこでも快適な生活を望むのか、不便な生活を受け入れるか、二つに一つだ」と話し、大飯原発3、4号機を再稼働の問題を、人々のライフスタイルの問題にすり替えている。
それは橋下が2月に経産省や民主党幹部と隠密裏に意見交換した後のことだ。
 とっくに橋下は心変わりをしている。

 偽装停電させれば、人々の「原発必要神話」は復活する。なんとステキなプランだろうか。
電気消費の半分を占める上位200社は守られて、中小零細では停電して、コンピュータの重要なデータを失う。しかし原発で豊かになるのは200社の側なのだから、これは魅力的な作戦ではないか。

 ぼく自身、その問題があるので、無制限に「原発なしでも電気は足りる」とは言って来なかった。
「こうすれば足りる」と、具体的な節電策やら料金設定やらを提案してきたのはそれが理由だ。
日本の電力業界は信用に値しない。日本でなら偽装は可能だと思う。他の先進国よりはるかに情報が公開されておらず、昨年の「計画停電偽装」の実績もあるのだ。日本で隠しおおせる可能性は高い。

 ピーク時に電気が足りてしまう危険性は大きく四つある。

1.揚水発電の緊急電力
2.他の電力会社からの融通
3.電力需給調整契約
4.自家発電などの余剰電力 だ。

ぼくが電力会社だったらこうする。

 まず、揚水発電所が使えないようにするために発電所の稼働数を減らす。揚水発電は単なるバッテリーだから、前日までの電気があれば貯めておけば足りてしまう。ここに水を貯めておく余裕はなかった、夜間の深夜電気に余裕がなかったと言っておけばいい。すでに関電は使うことのできる緊急用の老朽化した火力発電所は一基だけだと発表済みだから、この点はカバーできている。

 次に、他の電力の融通を受けない仕組みにすることが大事だ。関西電力は、実は中電・北陸電力・中国電力と送電線がつながっていて、余剰電力を受け取りやすい位置にある。
実際には、この融通電力は非常に高くつくことが問題だ。「受け取るより原発を動かしたい」のが再稼働を求める本音だ。だから他の電力会社もひっ迫していることにする。
それはすでに各社発表済だ。

 三つ目に大口の大手会社に協力してもらい、停電しない根拠とされてしまう「電力需給調整契約」を結んでおく。東京電力はこれで計画停電を避けられたはずのに、それをせずに計画停電を実行した。ばれないならそのままでもいいかもしれない。でも万が一のことを考えて契約数を増やして、「大口の大会社も努力してくれているんです」と主張できるようにしておく。

 四つ目に大企業が持っている自家発電を頼れないものにする。これは電力会社以外の電気を買い取る実績になるからもともとしたくない。東京電力もしなかった。とすれば「系統が不安定になる(電圧が不安定になる)」とでも言っておけばいいかもしれない。
もしくは邪魔になる自家発電を停止させるのがいいかもしれない。「自家発電電気のひっ迫」や「緊急時の発電機は不安定」と言っておけばいいかもしれない。

 そして偽装停電させる。中小零細企業は特にバックアップ電源を持っていないから、当然騒ぐだろう。「どうしてくれるんだ、市民がバカみたいに原発なしでも電気は足りると騒いだ結果、我々の業務には大きな被害が出た(実際に大きな被害が発生するだろう)。
やっぱり原発なしでは雇用も守れない、原発再稼働は生命線だ」と怒りだす。
しめしめ、これで原発は当分不滅のものになる。

 これが偽装停電のシナリオだ。橋下市長は上に見たようにすでに主張を変え、現実には関係のない「市民のライフスタイル論」に責任をなすりつけている。すでに大阪市を手伝っている市民活動家は梯子を外されている。彼らの面子に配慮したりはしないだろう。

 このことを多くの人たちに知らせてほしいのだ。もちろんテレビも新聞もあてにはできない。
後になってから「検証」なんて言うだけだ。
 しかし今の私たち市民には、インターネットとSNSがある。彼らが偽装停電ができなくなるくらいに多くの人に知らせよう。ここは市民の伝達力と、原子力マフィアの伝達力の勝負になる。
もちろん彼らの方が物量ともに圧倒的だ。しかし市民の小さな伝達が何度も繰り返し行われることで、彼らの偽装停電を止められることになるかもしれない。

 可能ならチュニジアのジャスミン革命のような伝達力を持って、彼らのもくろみを失敗させよう!


* 「需給調整契約」とは、大口企業の電気代を割安にする代わりに、電力需給がひっ迫した際に、
電気利用の削減義務を負う契約。具体的には数時間前に連絡を受けて、工場を止めたり、冷房を
切ったりする義務を負う代わり、電気料金を安くしてもらう契約。

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by sumukoto | 2012-05-07 16:01 | みらいへ
2012年 03月 12日

一年

とにかく時間だけは、平等に、止まることなく、
一年がたちました。

まだまだ続いていくであろう困難。
どうクリアしていくのか、何をもって解決とするのかは、わからないけど、

流れていく日々が、人々にとって残酷なものでなく、
小さくても、希望がのぞくものであるように、
遠くから、できることを。

一日一日の積み重ねと、ひとりひとりの気持ちや行動が、きっと力になる。

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私のひとつ
震災の被害と原発事故をあまりに結び付けるのはよくないとは思うけど・・・

地震や天災は人の手では止められない。
でも、原発はみんなの意思で止められる、と思います。
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by sumukoto | 2012-03-12 15:13 | みらいへ
2012年 03月 01日

シェーナウの想い

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映画【シェーナウの想い】の上映会へ参加してきました。

ドイツの小さな町 シェーナウ市で、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故をきっかけに住民たちが立上り、「自然エネルギー社会を子どもたちに」と、「市民の市民による市民のための」電力供給会社をドイツで初めて誕生させるまでのドキュメンタリー映画です。

エネルギーのことを考えるとき、私たちはどうしても、巨大組織や大きな力と戦うことのような気がして、小さな力じゃどうしようもない、ムリだ、と、どよ~んとした気持ちになってしまう。

でも、「今いる場所で、シンプルに、コンパクトに暮らす」ということを考えれば、自分に何がどれくらい必要なのかが見えてくるし、未来へどう伝えていきたいかを思い描けるようになる。
そうしたときに選択するエネルギーって、きっと原子力ではなくて、自然に近いものになっていくはずだよな~と思うのです。


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by sumukoto | 2012-03-01 14:39 | みらいへ