木造の家を建てる、ということは、
木材を使う、ということ。
とある相談を受けて見せてもらった、某有名ハウスメーカーの標準仕様書に、
「柱:杉 芯持ちムク国産材」と書かれていた。
他の材を見てみると、
すべてといっていいほど、米松。
米松だって立派な材料だし、米松の良さがある。
それは理解できますが・・・
近くの山にこんなにたくさん、立派な杉が生えているのに、
それを使わずわざわざよその国から持ってきた材料なんか使うから、
何十年もかけて育てられた杉一本が、かつ丼と同じ値段になってしまう。。。
※かつ丼については、こちらのブログをぜひ読んでください。
オビダラ日記~飫肥杉ダラケのまちづくり 「杉をつかうということ」
家を建てる際の打ち合わせで、
構造となる部分にどんな材料が使われているのか、
という話ができているか。
間取りができたら、キッチンや、お風呂や、壁紙や、屋根の色や・・・
ハイテクな設備もあるし、素晴らしい性能を持つ建材もある。
もちろんそれらも大事で、とても楽しいことだけど、
そもそもの部分がどうなっているのかを、通り過ぎていやしないか。
家をつくるということは、
山を育てるということ。
そこに行きつくことを、私はもう少しきちんと伝えていかなくてはいかないのだ。
それが小さな小さな工務店の私たちに出来ること。
※写真はヒノキ。
宮崎県日南市では、平成25年2月25日に
「飫肥杉材等の地域材利用の促進及び豊かな森づくりに関する条例」
が議会により可決されました。